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 成年後見人って・・・めんどくさい
2010年09月20日 (月) | 編集 |
先日、社長と「成年後見制度の良いとこ悪いとこ」
なんて話しました。

母は在宅中、しょっちゅう銀行の窓口に行っては
「誰が私のお金を下ろしたの。調べて!」
   →(自分がカードで下したのを忘れている)
「通帳を盗まれたから新しく作って」
「キャッシュカード盗まれたから作って」
挙句には銀行の人に
「銀行が私の年金を盗んでいる。返して」
と、くってかかり、大いに迷惑をかけました。
本当に根気強く対応してくれていた、その銀行から、
「成年後見人を立てて下さい。私共の対応にも限界があります。
と、泣くように言われ、私は、裁判所で教えてもらいながら
自分で手続きをしました。

認知症も進み、辺り構わず迷惑を掛けて歩く母の様子を
裁判所に切々と訴えると
「事情は分かりました、少しも待てませんね。手続きを急ぎましょう。」
と、申し立てから2週間余りという
超ド級のハイスピード
で審判が下りました。

銀行で騒ぎ立てることに対しては、本当に役立ちましたが
手続きをしてみてから気付いた不都合というのもいくつかありました。

まず、年金など、被後見人の所有する財産は
被後見人のためにしか使えません。
つまり、
「今月出費が多くてちょっと生活費が足りないから貸してもらおう」
とか、「生活費の一部を母の年金で・・・」
という事は出来ない
という事です。
幸い、母の年金は、母が全額「のら猫の餌代」にしていたので
我が家ではそれで困ることはありませんでしたが。
しかし、グループホームの入居費相当額以上の金額が、
全部「のら猫の餌代」になっていたというのは、
なんとも、もったいない限りです。

あと、毎年1回ある裁判所への報告。
この為の、出納帳を作り、領収書の管理。
細かな作業と数字が嫌いな私には大変この上ありません。

そして、しなきゃよかった・・と後悔したのは
生命保険の契約者変更を申し立てた時でした。
この保険は
母が契約者であり死亡保険金受取人
父が被保険者。という契約形態の生命保険でした。

死亡保険金受け取り時にかかる税率を考えると
被保険者である父が契約者でないとまずいのです。

少しややこしい話になりますが、保険というのは
その契約の形態によって、死亡保険金を受け取る際に
かかる税率が変わります。

契約者被保険者同じ人で、
受け取り人相続人(法定相続人がベスト)であれば、相続税

契約者被保険者別の人
受取人契約者自身であれば、所得税。(一時所得)
つまり、保険料を払った人自身が受け取るからです。

契約者被保険者受取人、の3者が別々だと、贈与税になります。
ですから、お父さんが、お母さんの為の保険を契約し
(契約者父、被保険者母)
「何かあったら子どもに残しておいてやろう」なんて
受取人を子どもにすると、
相続税ではなく、高額な贈与税を支払う事になるのです。


また保険は、死亡保険生存保険というのに大別されます。

死亡保険とは、亡くなった時の保障。生命保険です。
生存保険とは、満期があるもの
自分が生きて受け取ることを前提とした保険で、
年金保険のような貯蓄性のある保険がそうです。

他にも養老保険という、死亡保障と満期金の
両方を兼ね備えた保険があり、
これは生死混合保険と言われます。

で、基本的に、
死亡保険相続税がかかるように契約するのが
一番お得なんですが
保険の知識が無かった母は
所得税がかかる形態にしてしまっていました。
どういう事かというと、

生存保険なら貯金なので、払い込み保険料がお高く
そのぶん控除が大きくなるため
所得税は、かからない場合がほとんどです。

ところが死亡保険だと困ります。
死亡保障というのは掛け捨て部分ですから、保険料は安い
もらえる保険金に対して、支払う保険料は少ないんです。
となると、所得税の控除に対する貢献度は期待できません
しっかり所得税がかかってしまいます。

母がまだまともだった頃、上記のような話をし
契約者変更をしよう、と言っていました。
なのにそれきりになっていて・・・
認知症の母には、もう手続きができず
かといって、代わりに私ができることではなく・・・

で、裁判所に相談をし、裁判官あてに上記の理由を書き
契約者変更したい旨の上申書を提出しました。

被後見人の財産を守る義務のある後見人としては
当然だと思ったのです。
一時所得になると、税金が発生しますが
相続であれば1円もかかりませんから。


しかし・・結果は・・認められず、現行のままで。
「被後見人の財産を勝手に動かしてはいけない」
ということです。
契約者を父に変えるということは
母名義で、母の財産である保険を、
父の財産に変えてしまうという事らしいです。
どっちが得なのか、権利を守ることなのか
一般人の私と法律を元にした判断とでは
ずいぶん違うようです。

せっかく成年後見人になった暁に!と思ったのですが
駄目だとは・・・ショック・・・

「もう、こんなめんどくさいんだったら
成年後見なんかしなきゃよかった

と思った私ですが、よくよく考えればこの保険がある限り、
遅かれ早かれ成年後見人が必要となったのでした。

なぜなのかは次回。




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