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 嬉しい一言
2010年06月03日 (木) | 編集 |
昨夜、息子が電子レンジでチンをしていた時のこと。
時間をセットしてスタートボタンを押したはずが
停止ボタンを押していました。
「おばか~~」と笑った後、ふと息子が
「これって、ばあちゃんを思い出すね。」と言いました。

ある夜中、息子は電子レンジの前に居るばあちゃんを見ました。
何をしているんだろう・・と見てみると
セットしては停止ボタンを押し、それを何度も繰り返していました。
やがてばあちゃんは諦めたそうなのですが
それを見ていた息子は、
「こんなことも分からなくなったんだ・・・」
と、悲しくて仕方がなかったそうです。
だって、その前日までちゃんと使えていたんですから。

電話、テレビのリモコン、掃除機、洗濯機・・・などなど
本当に、ある日突然といった感じで、母は使えなくなってゆきました。
昨日まで普通に使えていたものが、今日は使えない。
母はどれほど不安だったでしょうか。
「私、どんどんばかになっていってる。」
認知症になってからの母の口癖でした。

と、息子がとても嬉しいことを言いました。
「今、ばあちゃんはあの頃みたいに
『なんかわからなくなった』って
不安になることが無いんだよね。だって施設の中では
ばあちゃんが出来ないことなんてないんだものね。」


そうです。グループホームの生活の中では
職員さんが、母の出来ることを仕事として与えて下さり
それがたとえきちんと出来なくても
「わ~~ありがとう助かったわ~~」と、すごく喜んで下さる。
母は自分がそこにいて、誰かの役に立っていると思う事ができます。

家ではそうはいきません。
認知症の母がすることは、総じて余計なこと。
私の仕事が増えるばかりで、
「何やってんのといつも、イライラして母を怒鳴ります。
息子が「怒ったらだめと、私と母の間に割って入り
「ばあちゃん、どうしたいの?こうしたらいいよ
と、私の怒りから母をかばいます。
他の何を忘れても、決してこの息子(孫)を忘れない
母の気持ちがわかる気がします。

イライラしている私の横で、いつも冷静だった息子は
実によく母の色んな場面を見ており、覚えています。
そして、時々「ハッ」とするくらい良いことを言ってくれます。

ホントにその通りです。
今は、何をしても優しく受け入れてもらえます。
間違っても怒鳴られることなんてありません。
何か出来ないことがあっても、そっとカバーしてもらい
不安になることもありません。
穏やかな、穏やかな、母の笑顔が物語っています。

今日も息子の一言で
とても幸せな気分になりました。
ありがとう




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